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‘【2010指南】エントリーシート’ カテゴリーのアーカイブ

【指南書8】「結論ファースト、理由セカンド」という構図を崩さない。

2009 年 1 月 21 日 水曜日

さて、大体エントリーシートを書く上で重要だと思われることの基本は書き終えました。
次に、文章の構図についてです。

相手に分かり易く物事を伝える上で重要なことに「結論ファースト」というものがあります。
最初に「伝えたいこと」を言って、「その理由を後に語る」というものです。
そしてこれは、エントリーシートにも当て嵌まります。

長々と語られていても、最終的に言いたいことが伝わっていなければ無意味です。
エントリーシートは文章量ではなく、その中身の質によって判断されます。
「志望動機の方が自己PRよりも長いと好印象」といったようなこともありますが、普通、選考結果は中身に依存します。
となった時、忙しい社員に何通ものエントリーシートから自分のものに「合格」を貼付けてくれるようにするためには、一瞬で自身の魅力を伝えるスピードが重要になります。

そこで心掛けて欲しいのは2点です。
 ・一文は出来れば50文字以内
 ・結論ファースト
です。

人間は話し言葉だと、1秒で5文字を認識すると言われています。
書き言葉は話し言葉よりも認知が遅れますから、もう少し少ないかもしれません。
10秒も話を一気に聴かされると、大体萎えてきます、それが人間です。
友人ならいざ知らず、初対面の人間から一方的に言葉を投げかけられ続ければ、誰だって突かれます。
長い文章は、たとえどれだけ凄い内容でも、それだけで悪印象なのです。

ですので、エントリーシートの一文は、可能な限り50文字以内にしましょう。
これには利点が2つあります。
 ・シンプルに書くように心掛ける
 ・分かり易く伝えられる文章になる
というものです。
50文字で言いたいことを分かり易く伝えるようにするわけですから、出来上がった文章は相当、シンプルで読み易いものになります。
短い文章の多くの連続から出来上がった400文字の課題と、
長い文章の少ない連続から出来上がった400文字の課題と、
どちらが読み易く、かつ好印象か、自明ですよね。

どうしても一文が長くなってしまう場合には、
「 」で括って複数項目を並べたり、数字ラベルを貼付けて分かり易くしたりする工夫があります。
「 」などで文章の繋がりを一旦切ってみると、案外読み易くなるので、ダラダラ感が経るみたいですね、人事も何となく好印象みたいです。

【参考エントリーシート】
ベネッセコーポレーション エントリーシート

【指南書7】エントリーシートのラストでWILLを語ることの重要性

2009 年 1 月 21 日 水曜日

指南書6でポジティブアピールの重要性をお伝えしました。
ここでは、そのポジティブアピールの最たるものとしての「WILLのアピール」を紹介しておきましょう。

これはリクルートエージェントのキャリアコンサルタントである細井智彦氏が著書「転職面接術」の中で語っていらっしゃることです。
そこではゴルゴ13の話をされていらっしゃったのですが、これが非常に参考になるので引用しつつ説明したいと思います。

細井さんは「ゴルゴにWILLは求めない」というタイトルをつけています。
これはどういうことでしょうか?

簡単に言えば、「ゴルゴに仕事を依頼する人は、ゴルゴが“どんな殺しをしたいのか?”(WILL)を尋ねても意味が無い」ということです。
殺しは一過性の仕事ですから、別にゴルゴがどんな形で殺しを行おうと文句はないわけです。任務を完遂さえしてくれれば依頼者は文句が無い訳です。
ゴルゴには過去の実績(CAN)がありますから、それだけで良い訳です。

ところが、志望理由はそのCAN(過去の実績)とは親和性が無く、WILL(未来への意志)とは非常に親和性があります。
学生の就職活動の場合には特にそうで、CANは別段重要ではありません。
重要なのは先の指南書でも述べた「可能性」(つまりPDCA)です。
学生がエントリーシートで書くべきは、PDCAとWILLなわけです。

ただ、WILLを明確に持っているだけの学生はウケが悪いです。
そのWILLに向かって行動を起こしている学生はウケがいいです。
ここも「具体性」が関係しています。
過去の反省や改善から、WILLに向かって努力している学生。
WILLに向かって、自分で出来ることに全力で取り組んでいる学生。
やはりそうした「頭」と「身体」の両面を備えた学生が、採用担当者には刺さるのです。
具体的な行動というのは強いです。
「身体を鍛えています」というよりも「毎日腹筋を300回、計1年続けていました」という方が、説得力がありますよね?
それと同じことです。

では、そのWILLとはどうやって表現するのがよいのでしょうか?
一つ楽な方法としては、エントリーシートのラストに「目標」や「夢」の形で入れ込むというやり方です。
「今後はもっと○○を心掛けていきたいと思います」
「将来はこの経験を生かして、□□といった面で貢献していきたいと思います」
などなどです。
特に自己PRではこうした構造が効果的です、理由は簡単で「それだけでPDCAのCとAを表現できるから」です。

【参考エントリーシート】
ゴールドマン・サックス エントリーシート

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【指南書6】ネガティブな話はあまりしない方がよい、むしろそれを裏返してポジティブに。

2009 年 1 月 21 日 水曜日

採用担当者にウケが悪いのは、イメージのし難さだと言いました。
ここではもう一つ、ネガティブな話はウケが悪いということも入れておきましょう。

僕のエントリーシートを結構な数、
読んで下さった方々は気付いているかもしれませんが、
メーカーのエントリーシートは大抵、ネガティブなキッカケが志望動機になっています。
インターネットビジネスにおいて、安易に広告収入に頼るビジネスの発展性の無さや、
自己満足的な事業運行に疑問を感じたというものです。
(インターネットビジネス自体は大好きですけどね)

しかし、こうしたネガティブな理由は、あまりオススメしません。
理由は簡単で、
 ・積極性をアピールし難いから
 ・面接官のウケが悪いから
です。

前者は簡単でしょう、
「AではなくてBがいいんです!」と言われるのと「AがやだからB」と言われるのとでは、
明らかに前者の方がビビッときますよね?
ネガティブな理由は、総じて相手に何らかのマイナス印象を与えてしまうものです。

後者ですが、
むしろこちらの方が深刻な問題を引き起こします。
例えば、僕の場合、メーカーにおいて

「相手のニーズを汲み取ってそれを形にする仕事に携わりたい」

という理由を語っていますが、そのキッカケはネガティブです。
つまり、もし企画やマーケティングではなく、
人事や経理といったバックオフィスや調達などに回された場合、
「こいつ、すぐに辞めるんじゃないのか?」と思われてしまう可能性があるのです。
メーカーはずっと調達志望だったので、そんな心配とは無縁だったわけですが・・・。
総合職採用等の場合、職種は大体、入社直前に適性から決定されますから、
職種別採用でも無い限りは、ネガティブ志望動機はオススメしません。
(そうじゃなくても、あまりオススメはしませんが・・・)

もちろん、これは面接官との相性によりますし、
どのメーカーでも受け入れられ難いかと言うと、そうではありません。

例えば、
ソニーの一次面接では結構受けましたが、
松下電器の一次選考ではあまりウケが良くなかったです。
少し危険があるので、あまりオススメはしたくありません。

重要なのは、やはり「ポジティブ動機」で語ることです。
ネガティブ動機はよほどしっかりした背景が無い限りは、止めた方がよいでしょう。
もしネガティブ動機しか書けないという場合でも、書き方を変えましょう。

例えば、僕の場合、

「ニーズを汲み取らないインターネットビジネスに嫌気がさした」

ではなく、インターネットビジネスの魅力を語った上で、さらに

「よりユーザーのニーズを形に出来るビジネスに興味が湧いてきました」

とするのです。

「やりたくないこと」を裏返して「やりたいこと」を語るのです。
参考に載せているバンダイのエントリーシートは、すべてポジティブ動機で書いています。
東芝のエントリーシートなんかよりも、惹き込まれませんか?
(まぁ、それも人それぞれなんですけどね・・・結局は)

やはり人間はポジティブなものに触れた方が気持ち良いもので、第一印象もよいものです。

【参考エントリーシート】
東芝 エントリーシート

バンダイ エントリーシート

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【指南書5】面接は確認作業、大体の部分がエントリーシートで固まってしまうと心得よう。

2009 年 1 月 21 日 水曜日

指南書4では、イメージし易いエントリーシートを書くことの重要性を書きました。
その重要性をもう一つ別の観点から語っておきましょう。

先にも書いたように、採用担当者は多忙です。
故にエントリーシートに割く時間も、面接に割く時間も多くはありません。
既にインターンシップの面接を受けた方もいらっしゃるかと思いますが、「たかだか1時間くらいで何が分かるんだ?」と思った方、いらっしゃいませんか?

それは、実は正しい見解です。
たかだか1時間では、ほとんど何も分かりません。
では、面接というのは一体、どういった場所なのでしょうか?

簡単に言えば、面接というのは「確認作業」の場です。
エントリーシートや履歴書に書かれた内容を「確認」するための場なのです。
これは何を意味するのでしょう?

つまるところ、履歴書やエントリーシートから得られた「第一印象」を、
面接を通して「確認」するのです。
故に、エントリーシートは面接官の中に「自分の第一印象」を植え付けることになります。

よって、エントリーシートはなるべく「自分の姿」を具体的に描写できるように
書くことが望ましいです。
ツッコミ誘導のために敢えて曖昧に書く場合でも、
ポジティブな曖昧さにすることが条件だったのは、そうした背景があるからです。
無意味に曖昧に書いても、興味は喚起できません。

またもう一つの観点を用意しておきましょう。
それは「採用担当者も企業の一員である」ということです。
これが意味するところは何でしょうか?

彼らにも上司という存在がいます。
採用担当者の上には人事部長が、その上にはさらに総務部長がいたりするわけです。
採用担当者が彼らの目を恐れるのは、人間心理として当然のことですよね?

となった時に、彼らの仕事は「人を採用すること」なわけです。
つまり、「とんでもなく凄い学生を採用するよりも、少し能力的には劣っても確実にウチに来てくれそうな学生を採用する」方に流れるわけです。

ここで、エントリーシートというのは非常に強烈な意味を持ってきます。
これが、そうした彼らの「第一印象」に繋がるわけですから、
相当気合いを入れないとNGになることはもうお分かりでしょう。
具体的に「おぉ、こいつは“確実に”ウチでやっていけそうだな」と思わせないと、
そもそもどうしようもないわけです。
とんでもなく凄そうだけど、学生像や過去の体験をイメージし難い学生は、
大抵の場合、エントリーシートで落ちます。
重要なのは、採用担当者も血の通った人間であり、
彼らの思いを慮ったエントリーシートで無ければ、
どんなに凄いインパクトを持つ経験でも意味がないということです。
彼らは採用マシンではありません。

具体的に伝えることには、凄く強い意味があるのです。

【参考エントリーシート】
ネスレ日本 エントリーシート

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【指南書4】読み手が情景を思い浮かべ易いエントリーシートを書くように心掛けよう。

2009 年 1 月 21 日 水曜日

指南書3では、自身の領域へと面接官を引きずり込むアリ地獄テクニックを書きました。
しかしそのためには、エントリーシートにおいて、採用担当者が自身に興味を持ってもらえないことには始まりません。

エントリーシートは当たり前ですが書類選考です。
履歴書を提出して下さいとは意味合いが違います。
しかし、気合いを入れるのは当然なわけですが、気合いが空回りしてしまっている学生も多くいるように感じました。

理由は簡単で「なんでもかんでも伝えようとしてしまっている」からです。
「とにかく良いことを詰めよう!」という幕の内弁当のような状態になってしまっているエントリーシートを、悲しいかな、多く見てきました。
僕も悲しいエントリーシートを書いたことは、もちろんあります。
今から見直すと、よくこれを企業に送れたな、と思います。

エントリーシートで重要なのは「具体性」です。
相手がすぐに理解できるように書くのが基本中の基本です。
理由は簡単で、社員は忙しいからです。
何通も送られてくるエントリーシートをわずか数日間で評価しなければならないわけです。
そんな中で、分かり難いエントリーシートを読ませられれば、誰だって気分的に億劫になるものです(社員は採用マシンではなく人間です)

また、そうした物理的な条件だけではありません。
皆さんもそうでしょうが、小説などは頭に絵を思い浮かべながら読みませんか?
逆に、情景が思い浮かべられない物語は、往々にしてどう進んでいるのか分からず、ストーリー性にかける面白味がないものになってしまいます。
小説の途中に、たまに挿絵が挟まっていたりするのは、物語の転換を意識付けさせたり、情景を補完するためだと言われています。
また小説って、一見すると意味がないと思えるような情景描写とかありますよね?
やけに自然描写や感情描写に、多くの紙面を割いているのを目にしたことがあるかと思います。
あれは、思い浮かべた情景に具体的な形と色を付すという、重要な役目があるんです。

話が長くなりましたが、要は

「イメージし難い物語は面白くないし、読んでいても惹かれない」

ということです。
これはエントリーシートにも同様に当て嵌まります。
忙しい社員を一瞬でドンとエントリーシートの世界に引き込むことが、重要になるのです。

そのために僕がやっていたことは三点あります。
 (1)専門用語はなるべく使わない
 (2)自分らしい視点を加える
 (3)単語、一文レベルで知性味ある表現や言い回しを使う

(1)は当然ですね、相手と自分が同じ知識を持っているとは限りません。
特に学校で研究してきた内容などを語る場合に気をつけて欲しいことですが、研究内容を詳細に語ることはNGだと思った方がよいでしょう。
(理系採用において理系の人が研究内容を詳細に語るとかは別ですが)
僕は哲学科なので、特に苦しんだ部分でしたが、
研究のテーマや手法についてではなく、
「なぜその研究を行おうとしたのか、その興味を持ったキッカケ」
を中心に語るようにしました。
大抵、興味の部分では専門用語は必要ありません、理由は簡単で「興味を持つというプロセスは感情が主導だから」です。
研究プロセスなどについても分かり易い表現を使ったり、たとえを用いたりしました。

(2)は難しいかもしれませんが、結構重要になってくると思います。
やはり「おっ、こいつ面白いこと考えてるな」という人間性の魅力を向こうがイメージしてくれれば、面接もやり易いです。
(そのイメージが自分本来の姿とズレていないことが第一条件ですが・・・)
参考エントリーシートの設問3(学業について)を見てみて下さい。
ここで僕は、Jリーグの視聴率とワールドカップの視聴率という客観的指標を比べることで、それをアピールしています。
(おそらく当時、そうした観点から見ていた人はあまりいないと思ったからです)
そして自分が感じたその疑問を研究対象にしています。

(3)ですが、これは様々な本を読んで頂くのが一番です。
僕は「おっ、この表現面白い♪」と思ったものを、ノートやパソコンに貯めておきました。
また、町中や電車内などの広告の面白い表現や、自分で思いついた面白フレーズなどを、携帯の保存メールの形でいくつも貯めていきました。
こうした地道な努力が、結構エントリーシートだけではなく、面接でも活きたりしました。

これ以外にも色々とやり方はあるでしょう。
個々人が自分のエントリーシートに合った表現方法を使うのが一番です。

【参考エントリーシート】
ソネットエンタテインメント エントリーシート

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【指南書3】「面接でツッこんで欲しい!」ことは、必ずESで布石を打っておこう。

2009 年 1 月 21 日 水曜日

指南書2では、成果の大きさではなく、プロセスが重要という話をしました。
しかし、プロセスって、沢山のことをやっていますよね?
ここではその沢山のことから、自分が最もアピールしたい部分を前面に押し出すためのテクニックを紹介します。

エントリーシートは大体、一次選考として使われます。
とりあえず書類選考で一気に落として、採用を効率しようというためのツールです。
社員も忙しいですから、学生全員に会っている余裕がないためです。

しかし、もちろんエントリーシートはそこでお役御免なわけではありません。
面接などでも使用されます。

面接で重要なことは何だと思いますか?
色々と思いつくかと思います、「分かり易く話す」「相手の目を見て話す」「結論ファーストで伝える」などなど。
その中で、僕が“出来たら”心掛けて欲しいのは、
「自分が面接でアピールしたい事柄は、そこをツッこんでもらえるエントリーシートのつくりにしよう!」
ということです。

面接を通過する上で最強の手段は、
当たり前ですが「自分が答えたいことを答えるように、面接官を誘導する」ことです。
突発的な質問ではなくて、自分がアピールしたい部分をツッこんで貰えれば、それほど嬉しいことはありませんよね?
面接を「面接官が支配する空間」ではなく「自分が支配する空間」に出来れば、これ以上自信を持って話せるシチュエーションはありません。
(それが難しいんですけどね・・・)

そのための一手として僕がよくやっていたのが、
「敢えて曖昧に書くことで、ツッコミのポイントを作っておく」
「興味を誘発し易い表現を使う」
という2つの手法です。

前者は簡単です、要は「この話をアピールしたい!」ということを敢えて抽象的にエントリーシートに書くのです。
参考エントリーシートを例にします、損害保険ジャパンのエントリーシートの設問1を見て下さい。
ここではラストで「どんなに小さなことにも徹底的に取り組んだり、気を遣ったりするようになりました」と、漠然とした書き方をしています。
理由は簡単で、「具体的にはどういった取組をしてきたの?」とツッこんで欲しいからです。

また後者ですが、こちらは設問2を見て下さい。
ここでは100文字という短い字数の中で「旅行の特徴」を端的に表現するために、捻った表現を使っています。
 ・「裸一貫」:旅行の具体性はなくとも、興味を持って貰える一言
 ・「資金や寝床の調達」:資金や寝床は「調達」という表現を普通は使わない
 ・「アクシデント」:「楽しかった」という表現と真逆にあるため、ツッこまれ易い
一応、旅行の特徴を興味深く書き出せたのではないかと、勝手に思っています。

ただ注意して欲しいのは、曖昧な表現を使っているため、説得力が無いと思われたら終わりということです。
設問1のラストは、そこだけをアピールしてもどうしようもありません。
その前の自転車旅行におけるトマトの話が、このラストの部分の説得性を担保しているのです。
「69円のトマトで怒られたくらいだから、相当泥臭いんだろうな」というイメージを先に植え付けておき、その上で読み手がラストの部分にさしかかります。
ですので、最後の表現にも、「曖昧さから来る説得力の無さ」ではなく「ツッこみたいという興味」を喚起できるわけです。

曖昧な表現はエントリーシートではあまり使うべきではありません。
こういった書き方もありますよ程度に認識しておくのがよいかと思います。

【参考エントリーシート】
損害保険ジャパン エントリーシート

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【指南書2】無闇やたらに「奇抜さ」「経験のインパクト」をアピールするのは逆効果

2009 年 1 月 21 日 水曜日

指南書1と繋がる話です。
色々な学生のエントリーシートを見ると、凄いことを書いている人もいれば、ごくごく一般的なアピールを書いている人もいます。
スポーツで全国クラスの選手だったり、海外留学をしていたり、バックパッカーだったり、そういった凄い人が案外ゴロゴロしていて驚きます。

でも、ここで僕は敢えて皆さんに伝えておきます。

「自分に凄い話が無くても絶対に落ち込まないで下さい」

もっと本質的に言ってしまいましょう。
「出来事の大きさなど、さして重要ではありません」

皆さんにお訊きします。
あなたが誰かに仕事を任せるとしましょう、とても大きな仕事で失敗は許されません。
目の前には二人の青年AさんとBさんがおり、今から二人が仕事の担当者となるために自己PRをします。
Aさんは言います。
「サッカー部に所属していました。とにかくがむしゃらに練習してきて、サッカーで全国一になりました!」
Bさんは言います。
「サッカー部に所属していました。「自分に足りないスキル」と「そのための最良の練習法」に試合日程との兼ね合いを考えながら取り組んできました」

さて、どちらに仕事を任せたいですか?
大抵の人事はBさんを選択します。
理由は簡単で「Bさんの方が働かせた場合に良い効果を生みそうだから」です。
この「~しそうだから」という漠然とした感じが何とも言えませんが・・・。

要は、学生時代に培ったものを通じてキチンと仕事を処理していけるかが採用側からすると重要なわけです。
根性論だけですべてを乗り越えてきたという印象を与えてしまう可能性のあるAさんには、採用担当者は「・・・」という印象を持ちかねません。
その体験が大きければ大きい程、「え・・・、これだけのことからそれくらいしか学ばなかったの?」と、逆にポテンシャルの低さを露呈してしまうことになります。
Bさんは、物事を順序立てて、常に必要なことを考え、しかもスケジューリングとの兼ね合いまで考えてきました。
サッカーの成績がどうであれ、仕事ができないはずがありません。

もし仮に、Bさんがサッカーの成績ではあまり奮わなかったとしましょう。
しかし採用担当者からすると、全国制覇なんかよりもそちらの方が刺さることすらあります。
AさんとBさんが、二人とも3年間体育会で頑張ってきたとしましょう。
人間は勝ち続ければ気持ちがいいですが、負け続けて気持ちがいいはずがありません。
弱いチームに入った人は、腐ってしまうこともあります。
しかしBさんは3年間、地道に「サッカーがうまくなるにはどうすればよいのか?」を考え、それを実行に移してきました。
3年間も成績が奮わなかったチームにおいて、それだけ考えて練習してきたBさんは採用担当者からすると、根性も頭も実行力もある極めて「欲しい人材」なわけです。
大学時代にサッカーで成功はしなかったBさんかもしれませんが、仕事においてはキチッとこなせる凄いビジネスマンになるかもしれません。

採用担当者は「今の実力」ではなく「将来の可能性」に賭けています。
そうではない業界も勿論ありますが、大抵の場合はそうです。
故に出来事の規模なんて必要ありません、重要なのは「こいつ、将来うちで成長してやっていけるかな?」と思わせるだけの「可能性」です。
それを演出するのは「頭」と「実行力」です。

採用担当者は「アートとスキル」を両方求めますが、「アート」しか持たない人と「スキル」しか持たない人ならば、後者を採用します。
それを重々、理解しておいて下さい。

【参考エントリーシート】
モルガンスタンレー証券 エントリーシート

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【指南書1】「私はこんなことが出来ます!」よりも、重要なのは「可能性」を演出すること。

2009 年 1 月 21 日 水曜日

新卒採用面接において特徴的な傾向に「可能性を重視する」という言葉があります。
皆さんも聴いたことがあるかと思います。

これが事実か否か、答えは簡単です。
答えは「イエス」です!!

冷静に考えてみましょう。
単に目先の売上を上げたいのなら、新卒を採用するだけ経営資源(ヒト・モノ・カネ・情報・時間)が無駄になってしまいます。
企業が新卒を採用するのは、企業の将来を支える人間を育成したかったり、無駄に企業文化に染まっていない学生らしい発想や行動が欲しかったりするためです。

そう、新卒採用で「私はこんなことが出来ます!」とだけアピールするのは逆効果です。
やってきたことの「成果」を強調するのではなく、
そこで何を考えたか、どんなプロセスを経て物事を行ってきたのかといった「過程」を中心に語る方が好印象です。

可能性を演出する手は色々とあります。
やはりそれは「PDCA」を通して滲み出ます。
もっと具体的には、
 ・P:自分から考える
 ・D:考えたことを実行に移してみる
 ・C:そこで気付いた問題点や改善すべき点を分析する
 ・A:それを実際に行動に起こす
つまるところ「主体性」と「行動力」です。

エントリーシートは字面だけですので、いかに巧くこれらの項目を書き出せるかが重要になります。

学生時代にやってきたことをアピールする時には、字数にもよりますが、予めフォーマットの大枠を作ってしまうとよいでしょう。

例えば、400文字制限ならば、
 ・P:100文字
 ・D:100文字
 ・C:100文字
 ・A:100文字
といった具合に、です。

一つの項目の字数を限ることで、例えば「Pについてウダウダ語ってしまう」といった事態も防げますし、本当に伝えたいことだけを伝えられるようになります。

600文字と中途半端ならば、
 ・P:100文字
 ・D:100文字
 ・C:200文字
 ・A:200文字
と、後半を膨らませればよいでしょう。

アピールすべきは、PとDよりもCとAです。
若干の字数の変動は各自が述べたい内容次第ですが、全体の字数の割合として「CとAの方についてより詳しく語る」という姿勢は崩さない方がよいでしょう。

【参考エントリーシート】
日興シティ・グループ証券 エントリーシート

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【指南書10】インターンシップの志望動機は、本選考の志望動機とは根本的に違う?

2009 年 1 月 21 日 水曜日

この時期、ブログの検索ワードを見てみると、
「インターンシップ 志望動機」
「インターン エントリーシートの書き方」
などの、エントリーシートに関する話題が多いです。
それだけ就活生にとって不安の種なのでしょう、僕も去年そうでしたからよく分かります。

では、インターンシップの志望動機ってどう書けば良いのでしょうか?
簡単に言ってしまえば、
「仕事への興味を打ち出すのが一番」
だと思います。
インターンシップと本選考での志望動機は根本的に違う、ということです。

試しに数社、本選考で使ったエントリーシートでインターンシップに応募してみました。
結果は「まぁまぁ」でした。
通ったところもあれば、通らなかったところもあります(あ、今年の話ではないです)
ほとんどの場合、「将来、こんな仕事がしたいんです!」ではなく「貴社のこんな仕事に興味があります」という方が、ウケがいいみたいです。

あとよくあるのは、
「実際に会社の中に入って、働くことを体験してみたい」
「時間のある夏を有意義に過ごすために、インターンを体験してみたい」
といった、王道のものです。
大抵の就活生は「これだと通過しない・・・」と思っているみたいです、経験則ですと。

ですがそれは、大きな間違いです。
インターンシップで出会った仲間に話を訊いてみると、大体の場合、本当に企業のことを何も知らない場合が殆どです。
「興味が湧いた」というのが、通過者の中でも、最も多い志望動機だったと思います。
もちろん、そこに自分の色(「○○な点から」興味を持ちました)が出ていることは必須だと思いますが・・・。

そこで参考にして欲しい方法が一つ。
それは
「昨年度の体験談」「昨年のインターンシップの様子」
といった、大体の企業が公開しているコンテンツを参考にすることです。
実はあのコンテンツ、インターンシップに限ればかなり使えます、徹底的に利用させてもらいましょう。
大体の人が「仕事を体験してみたかった」といった理由だと思います。
数社のインターン選考に落ちてしまうと「ホントかよ?」と思うかもしれません(僕も一時期思ってました)。
しかし、実はああいった志望動機は、ほとんどの場合が事実です。

重要なのは「単なる興味」ではなく、「自分なりの観点からの興味」を語ることが重要になるのです。
単に「貴社の仕事に興味があります」ではなく、「貴社の仕事のこういった点に惹かれています。なぜなら~」といった具合に、自分なりの観点を打ち出すことが必須なのかもしれません。
先輩の体験談を見てインターンシップの様子を頭に描き、彼らが何を得たのか、それが案外志望動機を作る上で参考になることがあります。
試しにやってみて下さい。

【参考エントリーシート】
モルガン・スタンレー エントリーシート
http://s-value.jp/blog/archives/%E3%83%A2%E3%83%AB%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%80%80%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%88