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‘【2010指南】エントリーシート’ カテゴリーのアーカイブ

【指南書5】面接は確認作業、大体の部分がエントリーシートで固まってしまうと心得よう。

2009 年 1 月 21 日 水曜日

指南書4では、イメージし易いエントリーシートを書くことの重要性を書きました。
その重要性をもう一つ別の観点から語っておきましょう。

先にも書いたように、採用担当者は多忙です。
故にエントリーシートに割く時間も、面接に割く時間も多くはありません。
既にインターンシップの面接を受けた方もいらっしゃるかと思いますが、「たかだか1時間くらいで何が分かるんだ?」と思った方、いらっしゃいませんか?

それは、実は正しい見解です。
たかだか1時間では、ほとんど何も分かりません。
では、面接というのは一体、どういった場所なのでしょうか?

簡単に言えば、面接というのは「確認作業」の場です。
エントリーシートや履歴書に書かれた内容を「確認」するための場なのです。
これは何を意味するのでしょう?

つまるところ、履歴書やエントリーシートから得られた「第一印象」を、
面接を通して「確認」するのです。
故に、エントリーシートは面接官の中に「自分の第一印象」を植え付けることになります。

よって、エントリーシートはなるべく「自分の姿」を具体的に描写できるように
書くことが望ましいです。
ツッコミ誘導のために敢えて曖昧に書く場合でも、
ポジティブな曖昧さにすることが条件だったのは、そうした背景があるからです。
無意味に曖昧に書いても、興味は喚起できません。

またもう一つの観点を用意しておきましょう。
それは「採用担当者も企業の一員である」ということです。
これが意味するところは何でしょうか?

彼らにも上司という存在がいます。
採用担当者の上には人事部長が、その上にはさらに総務部長がいたりするわけです。
採用担当者が彼らの目を恐れるのは、人間心理として当然のことですよね?

となった時に、彼らの仕事は「人を採用すること」なわけです。
つまり、「とんでもなく凄い学生を採用するよりも、少し能力的には劣っても確実にウチに来てくれそうな学生を採用する」方に流れるわけです。

ここで、エントリーシートというのは非常に強烈な意味を持ってきます。
これが、そうした彼らの「第一印象」に繋がるわけですから、
相当気合いを入れないとNGになることはもうお分かりでしょう。
具体的に「おぉ、こいつは“確実に”ウチでやっていけそうだな」と思わせないと、
そもそもどうしようもないわけです。
とんでもなく凄そうだけど、学生像や過去の体験をイメージし難い学生は、
大抵の場合、エントリーシートで落ちます。
重要なのは、採用担当者も血の通った人間であり、
彼らの思いを慮ったエントリーシートで無ければ、
どんなに凄いインパクトを持つ経験でも意味がないということです。
彼らは採用マシンではありません。

具体的に伝えることには、凄く強い意味があるのです。


【参考エントリーシート】
ネスレ日本 エントリーシート

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【指南書4】読み手が情景を思い浮かべ易いエントリーシートを書くように心掛けよう。

2009 年 1 月 21 日 水曜日

指南書3では、自身の領域へと面接官を引きずり込むアリ地獄テクニックを書きました。
しかしそのためには、エントリーシートにおいて、採用担当者が自身に興味を持ってもらえないことには始まりません。

エントリーシートは当たり前ですが書類選考です。
履歴書を提出して下さいとは意味合いが違います。
しかし、気合いを入れるのは当然なわけですが、気合いが空回りしてしまっている学生も多くいるように感じました。

理由は簡単で「なんでもかんでも伝えようとしてしまっている」からです。
「とにかく良いことを詰めよう!」という幕の内弁当のような状態になってしまっているエントリーシートを、悲しいかな、多く見てきました。
僕も悲しいエントリーシートを書いたことは、もちろんあります。
今から見直すと、よくこれを企業に送れたな、と思います。


エントリーシートで重要なのは「具体性」です。
相手がすぐに理解できるように書くのが基本中の基本です。
理由は簡単で、社員は忙しいからです。
何通も送られてくるエントリーシートをわずか数日間で評価しなければならないわけです。
そんな中で、分かり難いエントリーシートを読ませられれば、誰だって気分的に億劫になるものです(社員は採用マシンではなく人間です)


また、そうした物理的な条件だけではありません。
皆さんもそうでしょうが、小説などは頭に絵を思い浮かべながら読みませんか?
逆に、情景が思い浮かべられない物語は、往々にしてどう進んでいるのか分からず、ストーリー性にかける面白味がないものになってしまいます。
小説の途中に、たまに挿絵が挟まっていたりするのは、物語の転換を意識付けさせたり、情景を補完するためだと言われています。
また小説って、一見すると意味がないと思えるような情景描写とかありますよね?
やけに自然描写や感情描写に、多くの紙面を割いているのを目にしたことがあるかと思います。
あれは、思い浮かべた情景に具体的な形と色を付すという、重要な役目があるんです。


話が長くなりましたが、要は

「イメージし難い物語は面白くないし、読んでいても惹かれない」

ということです。
これはエントリーシートにも同様に当て嵌まります。
忙しい社員を一瞬でドンとエントリーシートの世界に引き込むことが、重要になるのです。

そのために僕がやっていたことは三点あります。
 (1)専門用語はなるべく使わない
 (2)自分らしい視点を加える
 (3)単語、一文レベルで知性味ある表現や言い回しを使う

(1)は当然ですね、相手と自分が同じ知識を持っているとは限りません。
特に学校で研究してきた内容などを語る場合に気をつけて欲しいことですが、研究内容を詳細に語ることはNGだと思った方がよいでしょう。
(理系採用において理系の人が研究内容を詳細に語るとかは別ですが)
僕は哲学科なので、特に苦しんだ部分でしたが、
研究のテーマや手法についてではなく、
「なぜその研究を行おうとしたのか、その興味を持ったキッカケ」
を中心に語るようにしました。
大抵、興味の部分では専門用語は必要ありません、理由は簡単で「興味を持つというプロセスは感情が主導だから」です。
研究プロセスなどについても分かり易い表現を使ったり、たとえを用いたりしました。


(2)は難しいかもしれませんが、結構重要になってくると思います。
やはり「おっ、こいつ面白いこと考えてるな」という人間性の魅力を向こうがイメージしてくれれば、面接もやり易いです。
(そのイメージが自分本来の姿とズレていないことが第一条件ですが・・・)
参考エントリーシートの設問3(学業について)を見てみて下さい。
ここで僕は、Jリーグの視聴率とワールドカップの視聴率という客観的指標を比べることで、それをアピールしています。
(おそらく当時、そうした観点から見ていた人はあまりいないと思ったからです)
そして自分が感じたその疑問を研究対象にしています。


(3)ですが、これは様々な本を読んで頂くのが一番です。
僕は「おっ、この表現面白い♪」と思ったものを、ノートやパソコンに貯めておきました。
また、町中や電車内などの広告の面白い表現や、自分で思いついた面白フレーズなどを、携帯の保存メールの形でいくつも貯めていきました。
こうした地道な努力が、結構エントリーシートだけではなく、面接でも活きたりしました。


これ以外にも色々とやり方はあるでしょう。
個々人が自分のエントリーシートに合った表現方法を使うのが一番です。


【参考エントリーシート】
ソネットエンタテインメント エントリーシート


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【指南書3】「面接でツッこんで欲しい!」ことは、必ずESで布石を打っておこう。

2009 年 1 月 21 日 水曜日

指南書2では、成果の大きさではなく、プロセスが重要という話をしました。
しかし、プロセスって、沢山のことをやっていますよね?
ここではその沢山のことから、自分が最もアピールしたい部分を前面に押し出すためのテクニックを紹介します。


エントリーシートは大体、一次選考として使われます。
とりあえず書類選考で一気に落として、採用を効率しようというためのツールです。
社員も忙しいですから、学生全員に会っている余裕がないためです。


しかし、もちろんエントリーシートはそこでお役御免なわけではありません。
面接などでも使用されます。


面接で重要なことは何だと思いますか?
色々と思いつくかと思います、「分かり易く話す」「相手の目を見て話す」「結論ファーストで伝える」などなど。
その中で、僕が“出来たら”心掛けて欲しいのは、
「自分が面接でアピールしたい事柄は、そこをツッこんでもらえるエントリーシートのつくりにしよう!」
ということです。


面接を通過する上で最強の手段は、
当たり前ですが「自分が答えたいことを答えるように、面接官を誘導する」ことです。
突発的な質問ではなくて、自分がアピールしたい部分をツッこんで貰えれば、それほど嬉しいことはありませんよね?
面接を「面接官が支配する空間」ではなく「自分が支配する空間」に出来れば、これ以上自信を持って話せるシチュエーションはありません。
(それが難しいんですけどね・・・)


そのための一手として僕がよくやっていたのが、
「敢えて曖昧に書くことで、ツッコミのポイントを作っておく」
「興味を誘発し易い表現を使う」
という2つの手法です。


前者は簡単です、要は「この話をアピールしたい!」ということを敢えて抽象的にエントリーシートに書くのです。
参考エントリーシートを例にします、損害保険ジャパンのエントリーシートの設問1を見て下さい。
ここではラストで「どんなに小さなことにも徹底的に取り組んだり、気を遣ったりするようになりました」と、漠然とした書き方をしています。
理由は簡単で、「具体的にはどういった取組をしてきたの?」とツッこんで欲しいからです。


また後者ですが、こちらは設問2を見て下さい。
ここでは100文字という短い字数の中で「旅行の特徴」を端的に表現するために、捻った表現を使っています。
 ・「裸一貫」:旅行の具体性はなくとも、興味を持って貰える一言
 ・「資金や寝床の調達」:資金や寝床は「調達」という表現を普通は使わない
 ・「アクシデント」:「楽しかった」という表現と真逆にあるため、ツッこまれ易い
一応、旅行の特徴を興味深く書き出せたのではないかと、勝手に思っています。


ただ注意して欲しいのは、曖昧な表現を使っているため、説得力が無いと思われたら終わりということです。
設問1のラストは、そこだけをアピールしてもどうしようもありません。
その前の自転車旅行におけるトマトの話が、このラストの部分の説得性を担保しているのです。
「69円のトマトで怒られたくらいだから、相当泥臭いんだろうな」というイメージを先に植え付けておき、その上で読み手がラストの部分にさしかかります。
ですので、最後の表現にも、「曖昧さから来る説得力の無さ」ではなく「ツッこみたいという興味」を喚起できるわけです。

曖昧な表現はエントリーシートではあまり使うべきではありません。
こういった書き方もありますよ程度に認識しておくのがよいかと思います。


【参考エントリーシート】
損害保険ジャパン エントリーシート


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