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清水建設・内定者インタビュー ~絶対感で後悔のないように~

2009 年 4 月 22 日

この内定者インタビューは、2006年度のDachinco!に掲載されていたものです。
削除依頼などございましたらinfo@s-value.jpまでご連絡ください。

-内定者インタビュー、今回は清水建設内定者の加藤さんにお話を伺いました。それでは初めに自己紹介をお願いします。

はじめまして、加藤と申します。以下読み進めていただく前に、
私の原点について少しお話します。

私は、父の転勤に伴い、小学校卒業と同時にイタリアに移り住みました。
当時コソボ紛争の影響もあり、イタリア国内には大量のジプシーや
難民が流入していました。
【小学生だった私よりも小さい子供が路上で物乞いをする現実】
【明日の保障もなく、生きるために犯罪に走る子供】
そんな状況下で、恵まれた環境にいながら、
不安や不満を持つ自分に疑問を感じました。
「何かに挑戦して自分を変えたい」と幼心の私は必死に考え、単身サッカークラブに
飛び込みました。先生もいない、親もいない、言葉も通じない、そんな状況で
挑戦することを学んだことが私の原点でした。
その原点が「ドリームゲート主催、起業家のかばん持ちインターン」、
「ファッションデザイナーの手伝い」、「音楽団体の部長」など
様々な活動の裏で、私の支えになりました。

就職活動中は、栄養ドリンクの飲み過ぎで5キロも痩せましたが、
心が折れなかったのは、きっと「挑戦心」という原点が支えになってくれたからです。
みなさんもそんな「支え」をひとつでも見つけてください。
今は偉そうにこんなことを言っておりますが、就職活動を通して私はこの「支え」を再確認しました。

これを読まれている「あなた」と「私」とでは抱えている「悩み」も持っている
「考え」も違います、でも以下読み進めていく中で、少しでも何か
【きっかけ】を見つけてくれればと思います。

-「起業家のかばん持ち」「ファッションデザイナーの手伝い」「音楽団体の 部長」の経験のうち、一番学びが大きかったことについてエピソードをふまえてお話ください。

どれも貴重な経験で、僕にとっては欠かせないものですが、就職活動という点において
学びが大きかったと言えば、「起業家のかばん持ち」です。

僕は、当初は院志望で、留学のことや、国内の院についてひたすら調べていました。

そもそも、「起業家のかばん持ち」を行ったきっかけは、あるベンチャーの説明会に
行った時に、その会社の社長さんから頂いた一言なのです。
「院か就職か悩んでいるのですが」と質問した私に、その社長さんは、
「やかんが熱いか、冷たいかなんて、触ってみなければわからない」と答えてくれました。

その当時、自分の中で「就職」って選択肢はなかったのです、つまり就職という
「やかん」に触ってもいなかったのです。そこで記憶の片隅にあったドリームゲートの
「起業家のかばん持ちインターンシップ」に取り組んでみようと思い選考を受けました。
実際のかばん持ちで取り組んだことは、守秘義務があるので詳しく申し上げることは
できませんが、非常に有意義で今も鮮明に覚えています。

きっかけをくれた社長さん、ドリームゲートの友人や配属先の社長さんなどから、
い ろいろ刺激を受けました。その結果、一連の流れを通して、
自分の職業観というものが少しずつ見えてきました。
「あっ、やっぱ就活しよう」みたいな感じです。
そこを学べた点が後にも先にも一番大きかったです。

-「ドが付くベンチャー企業のインターン」とありますが、どんな会社でどんな内容 のインターンだったのでしょうか?その中で学んだことや、気づきをお教えください。

女社長さんが経営する会社で、会社はマンションの一室でした。業務内容は内緒で。

きっかけはただ、説明会で座っていた時に、その社長さんから「君ツラ構えがいいか
ら、うちにインターンにきなよ!」です。右も左もわからない時に声をかけられた
ものでしたから、即答で「ハイ!」でした。今思えばなんで「ハイ」と言ったものか・・・

そこでの業務はデータ処理ばかりで、なにも学ぶことは何もありませんでしたが、
自分のやりたい仕事を探す上でのきっかけになりました。

-就職活動中に5キロ痩せたとありますが、どんな就職活動を行っていたのですか?

よく言われるのですが、別に普通です。
朝出かけて2~3社回って、帰ってご飯を食べて寝る。これを3~4ヶ月ぐらい続けました。
ESに追われて徹夜したり、移動時間がシビアで昼食を抜いたり、栄養ドリンクを
飲みすぎたり、など身体によくないことはたくさんしましたが・・・
僕よりもっと頑張っていた人もいますし、別に特段変な就活とは思っていません。

-加藤さんの就活中の意識についてお聞きします。 「相対感でなく絶対感で」とありますが、具体的な相対感と絶対感の違いとは何なのでしょうか? また、絶対感の方が大切だと思われたのはなぜですか?

とりあえず、ここが一番重要なので、長くなります。ごめんなさい。

まず違いを説明しましょう。
「相対感」→他人が基準
「絶対感」→自分が基準
ということです。もう少し分かり易くするために、例を挙げましょう。

例えば、就職活動を始める時、
「〇〇ちゃんが就活始めるから、私も始めよう!」という人は相対感です。
つまり、「周りが~だから、私も~。」これは他人を基準に動いています。
(成績評価で言うところの相対評価です)
でも一方で自分を基準に動く人もたくさんいます。

ここが重要だと思います。なぜなら、就職活動は、今まで生きてきた倍の時間を
過ごす(60歳まで勤めると仮定して)スタートの位置を決める大切な時期だからです。
それに院に行かなければ、新卒で就活をすることは人生で1度しかありません。
だからその時期を人の価値基準で決めて良いのですか?という話です。
僕は単純にそれがイヤでした。

就職活動中は、情報が溢れます。将来に悩みます。凹むこともあります。
周りに流されそうになります。不安になります・・・
でも、そんな中で、少しでも惑わされない、後悔しないために自分で決めてほしいのです。

就活は、一言で言うならば、某企業Rが作った「お祭り」で、
みんなその神輿に担がれてワイワイやっている状況です。
「ハイみなさん、この時期はSPIを勉強しましょう」
「ハイみなさん、この時期はOB訪問しましょう」
という感じに、それに従って就活生というマスが動くイメージです。
実際僕の経験から言ってもそうでした。

でもホントに大事なのは、祭りの神輿を降りて、
その騒ぎを傍観するぐらいの強い心を持つことなのです。

それが僕の言う「絶対感」で、それを養うことが大事だと思います。
会社を選ぶ軸、書類の書き方、自己PR、面接のやり方・・・
本来、自分で決める、自分で創り出すべきものなのです。

だから言ってしまえば、マニュアル本なんて必要ない。
でもマニュアル本の類が売れる理由は、みんな神輿の上から相対感で
判断しているからです。でも勿論、最初は右も左もわからないものです。
だからこそ、最初になにかを参考にしたり、誰かの話を
聞いたりすることで「絶対感」を形成していくことはとても大事です。
(先人に学ぶことは多いです)

少し、言っていることは矛盾していますが、
要するに「最後まで相対感に頼りきりではダメですよ」ということです。
だから感覚的に「相対感2割、絶対感8割」ぐらいがちょうど良いと思います。

言ってしまえば、この割合を決めるのも言ってしまえば自分なのです。

-前問に続いて就活中の意識についてお聞きします。 「ロジカルに」とありますが、加藤さんはどのようにロジカルに考えることと話すことに気をつけられましたか? また、どんな場面で気をつけられたのでしょうか?

僕の中の「ロジカル」はつまり「定義付け」です。
あまり書くと、これを教えた僕の後輩に不利なので、詳しく書きませんが、
定義付けをすることの意味を見出せれば自ずとわかるはずです。
面接でも、GWでも、書類でも、なんでも定義付けをすることで
いろいろ解決できる問題はあります。

じゃあロジカルの訓練としてクイズを出しておきましょう。

Q、「夏の海にマフラーを売りに行くとしたら、どうやって売りに行きますか?」

答えが聞きたい方は個別にご連絡いただければお教えします。

-自己分析にこだわりがあるそうですが、加藤さんはどんな所に気をつけながら 自己分析を行われたのですか?またどんな自己分析だったのでしょうか?

まず、自己分析という言葉自体いりません。なんか難しくて嫌いです。

敬愛する親父の言葉を借りるならば、「もやを取る作業」です。
じゃあ「もや」ってなんだろう?そんな声が聞こえてきそうです。

とりあえず、2つほど質問します。

今日のお昼は何を食べましたか?
では、なぜそれを選びましたか?

もうひとつ、
今日家を出て駅に行くのになんでその道を通りましたか?
では、なぜその道を選びましたか?

おそらく出てくる答えはほとんど「なんとなく」だろうと思います。
つまり言いたいことは、「人間意識している範囲は3割、意識していない範囲は7割」です。
上に挙げた2つの質問というのは、おそらく大抵の人が意識していない7割に入るでしょう。

この状態を説明するならば、言わば、自分が霧に包まれている状況です。
従って、この3割の理解(人によっては1割、2割)でESを書くものだから、
初対面の面接官なりOBなりが読んでも伝わらないのです。
つまり伝えるためには、まず自分がわからなくてはいけない。

要は、「もや」を取る作業=自己分析」です。

でもやみくもに、「もや」を取れば良いというわけではありません。例えば、
今日食べた昼飯について「なんでだろう?」と考えて分析したところで、
なにも得るものはありません。

僕の経験上、「もや」を取るべき場所は、自分の人生の中の
「ターニングポイント」なり「ビッグイベント」です。

なぜかと言うと、この2点で、人というものは大きく変わる、
もしくは成長すると僕は思います。だからこの2点の中の「もや」を取って行けば、
自分の今に繋がる原点が出てくるかもしれませんし、自分の価値基準がわかるかもしれません。

もうひとつコツを挙げるならば、「時間軸を短くして掘り下げる」です。
これもロジカルと同じで、内緒にしておきましょう。知りたい方はご連絡を。

自分で悩まないと良いものはでてきません。
実際に僕は、悩みに悩んだ挙句、出てきました。
苦労して悩まないと出てきません、
でも苦しんだ分だけ自分に返ってくると思います。

-就職活動中に経験した面白い面接・困った質問などありましたか? また、それらをどのような対応で切り抜けられたのですか?

あっ、ロジカルのところで書いてしまいました・・・

面白い質問は、
「夏の海にマフラーを売りに行くとしたら、どうやって売りに行きますか?」
それと、
「砂漠に傘を売りに行くとしたら、どうやって売りに行きますか?」です。

切り抜けた方法はロジカルです。上にも書きましたが、考え方を知りたい方はご一報を。
一工夫いります。コツさえつかめば簡単です。

困った質問は、志望動機への質問でした。
これはわかりやすいように少し具体的に書きましょう。

今の内定先の面接の時に、志望動機について鋭い質問が来ました。

私は当時、志望動機の欄に「イタリアに住んでいた経験から、古い建築を大事にして
いく価値観を元に仕事に携わりたい」のようなニュアンスで文を書いていました。

自分では突っ込まれても良いように、詰めていたつもりでしたが、
面接官から「うちはゼネコンだよ?スクラップ&ビルドが基本だよ?
貴重な建物だけど、施主にどうしても壊してくれって言われたら、どうするの?」
と厳しい質問をされました。

「ここまで意地悪な質問が来るのか」と戸惑いながらも、私はあくまで、
自分の主義・主張は崩さず、例を交えながら「自分だったらこうやる」と堂々と意見を言いました。
つまり、言いたいことは、自分の主義・主張を押し通すことは大事だということです。

相手からのツッコミで、簡単に自分の主義・主張を崩してしまうと、所詮そこまでの
主張と見られてしまいます。なので、このような場合には、どうにか解決の糸口を
見つけて的確に答えることが必要なのではないでしょうか。

まぁ他に予防策として、相手の土俵に引き込まれるような安易な発言をしないことですかね。

-エントリーシートの内容についてお聞かせください。 加藤さんがエントリーシートで「気をつけたこと」「工夫をしたこと」をお教え下さい。

内容は、今までやってきたことを書いていました。
自己PR→イタリアでのサッカー話
力を入れた学業→所属している選抜コースの話
クラブ活動・学外活動→かばん持ちの話
趣味→大学の部活の話、デザイナーの手伝いの話
性格→高校の部活の話

工夫したことと言えば、どこを切っても一貫して自己PRである「イタリアで培った
挑戦心」が出てくるように書きました。あとは、あくまで自分の話をすること。

やりがちな典型的パターンの例を挙げると、「力を入れた学業」の欄で
ゼミの説明に終始してしまうことです。
僕の中で履歴書は、「当該項目を通して自分をPRするもの」と考えていました。
だから上の例で言えば、自分の履歴書なのに、ゼミの紹介をしてもしょうがないのです。
大切なのは、ゼミを通して自分を切ること。

それともうひとつ大事なのは、自分で定義すること。

例えば、「学生時代」という言葉。
学生時代という一般的解釈は、大学生というのが通例かもしれませんが、この場合、
厳密に定義されていません。だからと言って一般論に当てはめる必要はないのです。
言ってしまえば、自分の書類なのだから、書類の型(一般的なもの)に
自分を当てはめる必要はないのです。つまり学生時代を自分で定義付けする。
(なにも自分で書類を作れとは言っていません。それは非常に面倒くさいです。)
ただし、「大学時代に取り組んだこと」などのように具体的に指示されている場合は
除きます。この場合は与えられている前提が決まっています。

つまり厳密な定義がないものは、自分で定義をすればよいのです。
例えば、私の場合は、趣味の欄に、大学の部活の話をして、
部長を務めていたことを書きました。
「趣味はギターです。大学では音楽団体に所属し~」と趣味の欄の大半に
部活の部長を務めた話を書いても、質問にはちゃんと答えています。
これは要するに趣味という欄を「趣味を通して経験したもの」と定義したからです。

まぁ必要ないと言われればそれまでですが、
こんな発想の転換も必要かもしれません。

-最後に、就活生にこれだけは伝えたい!と思うことをお願いします。

「絶対感で後悔のないように」ですかね。
あと5キロも痩せないように気をつけましょう。

長い文章を最後まで読んでいただいてありがとうございます。
お疲れだと思います。どうぞゆっくり寝てください。

-加藤さん、ありがとうございました!!

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