ホーム > ブログ

メガバンク・内定者インタビュー ~自分で確固たる軸を持って企業を選び、等身大の自分を伝える~

2009 年 4 月 20 日

この内定者インタビューは、2006年度のDachinco!に掲載されていたものです。
削除依頼などございましたらinfo@s-value.jpまでご連絡ください。

-内定者インタビュー、今回は某大手銀行内定者のYさんにお話を伺いました。それではよろしくお願いします。

東京の私立文系4年生です。学科は政治学で、専攻は国際政治でした。

私は就職活動を2回やっています。1回目の時は国家公務員を志望していたので
政府系金融機関をひとつと志望官庁を受けただけです。官庁から内定をもらえず
行くところもなかったので留年しました。
2回目の就職活動の時は試験の勉強がなかったので、普通に就活をやって、
金融機関に内定しました。2回目といいましても上記のように1年目は就活を
ほとんどしていないので、実質的に1回目のようなものだったと思います。

私の場合、公務員の勉強を始める時点で漠然とですが将来の展望を描いていて、
民間に行くのなら金融機関に行きたいという気持ちがありました。
就職活動ではしばしば公務員志望から企業を受けるに至った理由を聞かれました。
自分が公務員試験を受けるに至った過程、そしてその後どのように考えて
民間企業を志望するに至ったかを筋の通ったストーリーにするようにしていました。
そして、このように 自分で考えて行動することをアピール していました。

これらはあまり一般的じゃない気もします。
なぜなら、就活本で紹介されているような自己PRのやり方では、
自分が学生時代に取り組んでいた事柄(例えばサークル活動やバイト)の中から
自分の特徴を示すようなエピソードを選んで、それを強調するというかたちが
多かったのに対し、自分の場合は、個別のエピソードを選ぶというのではなく
学生時代全体の過ごし方から言えると思った点をアピールしたので、
一般的じゃないのかなと思ったからです。
自分の場合は特に学生時代に強烈なエピソードがあったわけではないし、
自分の実感としてこっちの方が 自分という人間をあらわしている と
思ったからそうしたわけです。

-内定先の事業内容を教えて下さい。

リテール・ホールセール・信託業・証券業など幅広く金融全般をやっています。
グループ内で色々な事業を経験していくということです。どの部門に行くかは分からないですが、
最初は概ね銀行業のリテール部門に行って中小企業営業をすると聞いています。

もう少し説明すると金融機関の業務は、
リテールとホールセールに大別することが一般的です。
リテールというのは中小企業や個人を取引相手とするもので、
ホールセールは大企業や地方自治体等を取引相手とするものです。
リテールは1件あたりの収益は小さいけれど利幅は大きく、
ホールセールは1件あたりの収益は大きいけれど利幅は小さいと言えます。

最近の金融業界全体の傾向として、収益のあげやすいリテールに
注力しはじめていることが挙げられます。金融機関の採用人数増は、
そのあたりに理由の一端があると思われます。

-また、Yさんが希望する部門についても、教えてください。

国際部門を志望しています。具体的には、企業の海外進出を財務面からサポートすることや、
現地企業や国際機関へのファイナンスをする仕事に興味があります。

-様々な業界・業種があると思いますが

なぜ金融業界、そして内定先の企業を選ばれたのでしょうか。
なぜ金融業界かという理由は3つあります。
第一の理由は、企業にとらわれずグローバルに評価されるスキルが身に付くと思ったからです。

第二の理由は金融という仕事は成果が派生的に広がっていく影響力の大きい点が魅力的だからです。

第三の理由は自分の関心を狭めたくないので、業種をしぼらないで仕事をできる点が魅力的だからです。
内定先を選んだ理由は、以下の3つです。
第一の理由は、業界全体も間接金融中心から総合金融サービスへ
比重が変わる中で、内定先の会社は金融に関するすべてのソリューションが
揃っていることと、今まで培った幅広い取引のノウハウや情報ネットワークがあるからです。

第二の理由は産業を発展させていく上で相手の課題に融資など
直接ソリューションを提供できる仕事だからです。

第三の理由は産業を発展させていく上で企業と中長期の関係を築けるので、
サポートの余地も大きい仕事だからです。

似たような金融機関は他にもありますが、 自分の言いたいことを言って
採ってくれた事と、組織が整備されていて多様なキャリアが実現できる
環境にある事の2点が決め手です。

-Yさんは具体的にどのような学生生活を送られてきたのでしょうか。そのなかで就職活動に一番役立ったもの・経験はなんだったのでしょうか?

1、2年次の頃は自分の将来の方向性を決める時期だと考えて活動していました。
自分の将来を考える上で、重要だったのは聴講にいっていた他大学のゼミと、
2年の時にいった夏季交換留学、海外旅行の経験でした。
こうした経験から自分の方向性が定まり、それを基に就職活動をしていました。
そして、官庁訪問して得られた経験も自分の進路を考える上で重要でした。

聴講に行って学んだことで重要だったのは、どこの所属になるかという類の肩書きで
ではなく、 自分自身の成し遂げたことが自分自身の価値観に照らして
重要であるか が、自分自身の自己肯定感を得る源泉となるべきだということでした。
そして、海外旅行の経験から、当たり前のことながら、海外で暮らす人の現実を
リアルに捉えられるようになり、そのとき感じた貧困の問題が自分にとって大きな問題
と感じられたことが重要でした(就活の時点ではですが)。

その後、官庁訪問では、国家公務員の視点からも開発援助に関わる問題は、
今後日本のあり方を考えるうえで必要だと言ったら、向こうはそうでもなかったらしいので
(多分これだけが面接落ちした決定的理由ではないと思いますが)、
自分が目指す道ではないと思えた点で重要 でした。
実際に面接してみないで決め撃ちするのはいやだったので。
その後は、むしろ、民間の経済活動の方がフィールドも広く、実際に
大きな影響を及ぼせるのではないかと思えるようになって、民間の就職活動に
取り組みはじめました。

-就職活動といえばまずは自己分析。Yさんならではの自己分析方法についてあれば教えて下さい。

ならではかどうか分かりませんが、私はまず、これからの人生で
実現したいこと・大切にしたいことを考えて、企業を見る軸を定め、
そこから志望動機をつくっていました。あと、自分の学生時代の経験を
振り返ってまとめ、そこから自己 PRを考えていました。
そうしてまとめた文章を、就活中、逐次バージョンアップしていた感じです。

-上記2項目を踏まえてエントリーシートに生かした点を教えていただけますか。

自分が公務員試験を受けるに至った過程、そしてその後どのように考えて
民間企業を志望するに至ったかを筋の通ったストーリーにするようにしていました。
自分で考えて行動することを自分の特徴にしていました。

-金融機関といえばやはりフォーマル・堅いイメージがつきものですが、面接ではどうでしたか。また何か面接、特に金融機関の面接で 対策されたことはありますか。

そんなに他業界の企業を受けていたわけではないので偉そうなことは言えませんが、
特に堅いとは感じませんでした。採用人数が多いためか、きっちり時間をはかって
こなしているなという印象はありましたが。 特に金融機関の面接対策のようなことは
していません。他社と同じく自分の考えを整理して簡潔に述べられればよい気がします。

-一度公務員試験勉強中に就職活動をし、その後留年されて再び就職活動をされていますが、その経験から最初の就職活動ではわからなかった・見えなかった点や2度目の就職活動で新たに得たもの、一番成長したなと思える点は何でしょうか?

2回目の就職活動で分かったというわけではないのですが、就職活動で大切なのは、
自分はどういう人間であるかを相手に伝えることだ と思いました。
つまり自己PRと学生時代に力を入れたことの2点です。

もちろん熱い夢を持つのは大切だと思います。しかし部門別採用なら話は別ですが、
企業に仕事はたくさんあり入ったところでやりたい仕事ができるとは限りませんし、
自分のイメージと違うかもしれません。
また、企業の側から見れば、他にもっと適している仕事があると感じるかもしれません。
採用の時は、学生の人となりが企業に合うかどうかを重視して、その上でやりたいことが
企業の方針にマッチしているかを見ていると思うので、
力のかけどころを間違えない方がよい と思います。

-それでは最後に、これから就職活動を行う就活生にアドバイスやメッセージを御願いします。

よく言われることですが、就職活動をはじめるにあたって、
まず 自分の価値観を整理しておく必要があると思います。

企業は星の数ほどありますし、良い部分ばかりを宣伝してくるので、
企業を見ながら考えていると自分を見失ってしまいます。
自分をしっかり持って企業を評価するという姿勢が必要だと思います。
自分で確固たる軸を持って企業を選び、等身大の自分を伝えられれば、
学生の側としてはベストを尽くしたと言えると思います。

就職活動に正解はない と思うので、
それをやり続けて内定をもらえればそれでいいと思います。
自分を見失わずにがんばってください。

-Yさん、ありがとうございました!

  • 経験を話すだけ、長所を伝えるだけではダメ?差がつく自己PRの作り…
  • 意外と深いSPIの注意点。面接との一貫性を持たせよう
  • 【通過ES事例】「人とつながり」をテーマにした自己PR例(機械メ…
  • 【通過ES事例】あなたの強みを教えてください(金融業界)
  • 「体力だけ」と思われないために…就活で体育会での経験をどうアピー…
  • 女性が多い百貨店の職場。男性には大変?それとも…?
  • 地図に残る仕事の魅力、建設業の現場管理とは?
  • コメントは受け付けていません。