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東京書籍・内定者インタビュー ~笑顔で「良かった」と言える様に~

2009 年 3 月 22 日

この内定者インタビューは、2006年度のDachinco!に掲載されていたものです。
削除依頼などございましたらinfo@s-value.jpまでご連絡ください。

-内定者インタビュー、今回は東京書籍内定者の浅井さんにお話を伺いました。それでは初めに自己紹介をお願いします。

高校時代からのマスコミ志望。マスコミに有利だからと言って早稲田の政経に入り、
サークルは出版。ゼミもいろいろなことを勉強できるからとあえてマスコミ研究の
ゼミではなく政治過程論に。当然のことながらマスコミを中心に就活開始。
でも、ところでマスコミって一体何だ?

就活をはじめて、まず最初にぶつかったのはそこでした。今まで当然のこととして
マスコミを志望していたけれど、じゃあなんでマスコミに? という問いにはっきりと
当時は答えられませんでした。
マスコミと言っても、出版・新聞・テレビ・広告と分野が異なりそれぞれの中でも
編集なのか記者なのか制作なのか営業なのかによって仕事の中身も様々です。

そこから、長い苦悩の(?)旅がはじまります。商社、メーカー、外資系、コンサル、
インフラと他業種を見てまわり「物事を分かりやすく伝えたい」「人と接する仕事がしたい」
「自分らしい仕事がしたい」という軸が見つかったものの、結局は「本を作りたい!」と
いうことで出版とその関連する印刷や取次を第一志望に考えるようになりました。

内定先とであったのは本当に偶然でした。別の教科書会社の説明会に行った際に
しきりに話に出てきた、という単純なものでした。でも、面接や内定後の懇親会などを
通じて本当に今の会社は自分に合っているんだと思います。
偶然の要素は強いです。あらかじめ決め込むのではなく、門戸を開いておくと
良いとつくづく思います。

大事なのは、いろいろな人と話すこと。堅苦しい雰囲気じゃなくても構いません。
案外お酒の席の方が自分の本音が出てくるときもあったりします。
そういうきっかけをいかに自分で発見するかだと思います。

-会社はどのような雰囲気で、会社の方々はどのような人たちだったのでしょうか?

東京書籍という会社は戦前からある歴史ある会社で、最初は硬い会社なんじゃないかな
とは思っていましたが、重苦しくなかったですね。和気藹々としていて、いい会社だと
思いますよ。「クリエイティブなものは良い環境からじゃないと生まれない」と
説明会のときに人事の方も仰ってたのですが、その通りかなと。
古き良き優しさのある会社なんじゃないかなって思ってます。
内定者も半数弱が院生だったりと、他の企業と比べると特色はありますが
仲良くさせてもらってます。人事の方曰く「学級委員をやっていた
雰囲気のある人が多い」とのことです。

-政治家のインターンをなされたとおっしゃっていますが、そのインターンで得たことは何かありましたか?何かあれば、お聞かせください。

インターンというと、いろいろな会社が1Dayだの季節ごとの採用直結型だのと
やっているのですが、あまりそういうのは好きになれなかったです。
何か、会社に躍らされている気がしたので。確かにいろいろなものを学ぶことは
出来るのだとは思いますが、それだったら「会社の歯車」になるバイトで
入り込んだほうが、様々なドロドロとした社会の黒い部分は見えるんじゃないかな。
と、そんな風に考えて、自分の専門である政治に関連したものということで
政治家のインターンを2年のときにしました。その後もちょくちょくお世話になってます。

インターン中やっていたのは、ちょうど参議院が終わった後(2004年夏)だったので、
朝のビラ配りとポスター貼り、視察の付き添い、議会の傍聴、資料の作成の手伝い
などです。インターン生終了後(2005年)には選挙を手伝ったりもしました。
感じたことは、やっぱり新聞などのメディアでいわれている議員像と違う点も多々あると
いうこと。もちろん、議員さんの言い分にも多少問題点もあるにはあるとは思いますが。
でも、大学生ってことで可愛くしてもらっていろいろなことを教えてもらいました。

あとは何より、自分の親かそれよりも年上の人と話す機会を多くもてたのが
大きいですね。
だから就活の面接で年配の方が出てきても落ち着いて話すことが出来ました。
これって普通のバイトやインターンじゃ経験できないことなんじゃないかなって思いますよ。

-自己分析は因数分解だと考えていられるそうですが、ぜひ具体的にお聞かせ願います。

因数分解って中学校の数学で出てくるやつのことです。
数学的に分解しろって言うんじゃなくって、共通項で括ってまとめることを
僕は「因数分解」って読んでます。
ESの項目でも書きますが、要するに連想ゲームの逆を行くわけです。例えば、

・腹黒い
・可愛い
・おしゃべり
・案外頑固者
・人をまとめるのが得意そう
・仕事が早い

と自分を表す言葉を聞いたら「洞察力と適応力があり自分の意見を主張できる」と
いう風に。考えようによってはいろいろな見方があります。もちろん、
人によって表現の仕方も違います。そこが個人のアピールのしどころです。
いかにインパクトのあるまとめ方をするか(要因を見つけるか)。
僕のオススメは、固いこと考えないで自分のことをよく知っている友人と思いっきり
酒でも飲みながら話すことです。よく「私の長所と短所を教えてください」なんて
いきなり聞いてくる人もいるんだけど、いきなりそんなこと言われたって
ありきたりのことしか言えないでしょ?
やっぱりお互いのこと気にしちゃうから悪いこともいえないし。

そうじゃなくって、普段の何気ないやり取りの中から拾っていくと案外
遠回りに見えて実は近道だと思います。
ちなみに、企業分析等も含めて理想の到達点は、
「自分が実際にその会社に入ってどんなことをしているのかきちんとイメージが
出来る状態」です。それが出来なければ何かしらの詰めが甘いということだと思います。

-エントリーシートでは連動性と一貫性が大事だとおっしゃっていますが、内容など具体的に説明していただけますか?

エントリーシート(以下ES)はようは「私はこんな人です」というのを相手に伝えるための
文章です。それを基にして審査したり、面接のネタにするわけです。僕が強調したいのは、
ES内だけでなく面接でも一貫していること。
別の言い方をすると、各項目が何らかの要素で連動している
ってことです。これって別にずっと同じことをひたすら話せという意味ではありません。

例えば、僕は編集という仕事に就きたいと思っていました。だから、編集に繋がることを
ESでは書きます。でもそれだけじゃ足りない。そこでさっきの「因数分解」の登場です。
つまり、「編集」という仕事に必要な要素は何かって考えて、それに足る
自分のエピソードを加えるのです。
あるいはそういう観点からエピソードを再分析する。
僕が考えた「編集」に必要な要素は、「好奇心」「行動力」「交渉力」「洞察力」
「適度な知識とバランス感覚」「頭の回転」「笑顔」。もちろんもっとあるだろうし、
人によってはこれは違うって思うものもあると思います。
そこが個々人の個性の発揮のしどころです。僕の場合は最後の「笑顔」を会社側の
ツボになるようにしてました。このあたりは個性というか自分の武器を知っているか
という一点につきます。
こうすると、個々のストーリーはまったく違う話なのに、掘り下げてみると
結局繋がっていた。という具合になります。大抵の人は、自分の持ちネタを
一通り話すなり書いておしまい、だと思います。そうじゃなくって、個々の持ちネタが
繋がっていたら聞くほうも「あ!○○さんはこういう人だったんだね」と納得するはずです。
そんなESが一番みなさんの特徴を表現しているんだと思います。

-面接では平常心が大事だとおっしゃっていますが、実際は平常心になれない人が多いかと思われます。そんな中、浅井さんはどのように平常心を保っていらっしゃったのですか?コツなどあれば、具体的にお聞かせください。

やっぱり「経験」なんじゃないかなって思います。
僕も高校の頃は人前で話すのが苦手で、どちらかというとシャイに分類されるほうでした。
大学に入って、バイトで塾のチューターをやって人前で話すことに慣れ、
サークルで「長」のつく仕事をして、徐々に慣れていきました。
やっぱり場数を踏んでというのが一番の道だと思います。

そうは言っても、いまさらそんなこと出来ないよ…、という人のために言えるのは
「面接のときくらい自分を客観的に捉える」です。
つまり一歩引いて自分を感じるのです。もっとはっきり言うと
「自分が数秒前に言ったことをきちんと把握するようにする」と
いうことです。面接で平常心が保てない人は、自分が言っていることの意味が
分からなくてどんどん穴に嵌ってしまうというパターンです。
だから自分の言ったことを覚えておいて、次の質問が来たら「自分がさっきこういうことを
言ったからこういうことを質問されたんだな」と考えて答えれば、「話がかみ合わないな」と
いうこともなく、落ち着いて答えることが出来ると思います。

-SPIより自己分析が大事だとおっしゃっていますが、そう思う理由をお教えください。

まず、SPI対策の本の中に無駄なものが多いという点。
あんだけ山ほど問題を解かせたものの、実際のSPIではほとんど類題が出なかったなんて
ケースはざらにあります。「SPI」「時事問題」「一般常識」の3つが社会人になるための
必須事項のように言われていますが、後者の2つに関しては面接で
「新聞読んで何か思ったことは?」とでも聞かれない限りはマスコミ以外では
重要ではありません。そりゃあ知識はあるに越したことはありませんが。
もちろん、受ける会社の状況(どんな製品を持っていて現在の社会のニーズにあって
いるかなど)は知る必要はあります。でもこれは、筆記試験対策というより企業研究の
範疇です。正直な話、模擬試験や試しに受けた時期の早い企業のテストで
相当出来なかったという人以外は、SPI関連でそこまで込み入った対策は
要らないんじゃないかと思います。
それでも「やる!」という人は、みん就なりOBなりに聞いて筆記試験がどの段階でどう
いったものがあるのかを調べた上で必要な事項のみをやるべきです。
例えば類推系や特殊な操作を必要とする記号系の問題は慣れも必要ですから
対策の余地はあります。そうやって必要なものを見つけてからやるべきです。
闇雲に解きまくったって時間の無駄です。そんなこともあって、
そんな時間があるくらいなら自己分析と業界を調べる方が優先順位を高くすべき、と
僕は言いたいわけです。

-それでは、最後に就活生に向けて一言アドバイスやメッセージをお願いします!

僕が強調するポイントは、(1)人の話や本に引っ張られない、
(2)だからこそ逆にいろいろな人の話や本に接する、
(3)その中で自分の軸を決められたらあとはアプローチ次第で仕事は様々、
(4)自分の土俵で勝負する、(5)でも楽しむ、です。

(1)、(2)に関しては、とにかくいろいろな人に接すること。
自分にとって都合のよいことだけでなく、悪いことを言ってくれる人も
大事にしなければなりません。そして特定の人に寄り過ぎない。そうするのも
アリではありますが、度が過ぎるとあなたはあなたでなく「その人のコピー」に
なってしまいます。いろいろな人に接する中で自分なりのバランス感覚
(嗅覚とでも言うのかもしれません)を磨いてください。

(3)は因数分解とその逆。自分のキーポイントが決まれば
それを違うものと組み合わせるだけでいくらでも世界は広がります。
僕の場合は「本と関わる」といいう要素だけで言えば、
出版以外に取次、印刷、書店など、「編集」という仕事の要素で考えれば教育、BtoBの
提案型営業、コンサル、インフラなど…。

(4)はとっても大事。僕の場合、教科書という「教育」と「出版」を組み合わせた
業界でしたが、自分の中で自信を持っていえるのはどちらかというと後者。
そこが分かっていれば、後者を中心に前者もというスタンスが見えます。
周囲は逆に教育に長けている人(バイトで家庭教師をやっていたとか塾講師だったとか
教員免許だとか)が居る中でそれは有利になります。だからこそ、
自分の土俵を早く見つけてください。「これなら負けない!」というものですね。

そして、(5)最後は笑顔で「良かった」と言える様になってください。自分の中で
「合うなー」って思った会社は多分長続きします。大学時代にサークルで長く在籍できた
ところって、サークルの中身というより周囲に自分と合う人が多かったからだと思います。
そんな会社を見つけられるととても素敵なことだと思います。がんばってください。

-浅井さん、ありがとうございました!!

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