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【指南書2】無闇やたらに「奇抜さ」「経験のインパクト」をアピールするのは逆効果

2009 年 1 月 21 日

指南書1と繋がる話です。
色々な学生のエントリーシートを見ると、凄いことを書いている人もいれば、ごくごく一般的なアピールを書いている人もいます。
スポーツで全国クラスの選手だったり、海外留学をしていたり、バックパッカーだったり、そういった凄い人が案外ゴロゴロしていて驚きます。

でも、ここで僕は敢えて皆さんに伝えておきます。

「自分に凄い話が無くても絶対に落ち込まないで下さい」

もっと本質的に言ってしまいましょう。
「出来事の大きさなど、さして重要ではありません」

皆さんにお訊きします。
あなたが誰かに仕事を任せるとしましょう、とても大きな仕事で失敗は許されません。
目の前には二人の青年AさんとBさんがおり、今から二人が仕事の担当者となるために自己PRをします。
Aさんは言います。
「サッカー部に所属していました。とにかくがむしゃらに練習してきて、サッカーで全国一になりました!」
Bさんは言います。
「サッカー部に所属していました。「自分に足りないスキル」と「そのための最良の練習法」に試合日程との兼ね合いを考えながら取り組んできました」

さて、どちらに仕事を任せたいですか?
大抵の人事はBさんを選択します。
理由は簡単で「Bさんの方が働かせた場合に良い効果を生みそうだから」です。
この「~しそうだから」という漠然とした感じが何とも言えませんが・・・。

要は、学生時代に培ったものを通じてキチンと仕事を処理していけるかが採用側からすると重要なわけです。
根性論だけですべてを乗り越えてきたという印象を与えてしまう可能性のあるAさんには、採用担当者は「・・・」という印象を持ちかねません。
その体験が大きければ大きい程、「え・・・、これだけのことからそれくらいしか学ばなかったの?」と、逆にポテンシャルの低さを露呈してしまうことになります。
Bさんは、物事を順序立てて、常に必要なことを考え、しかもスケジューリングとの兼ね合いまで考えてきました。
サッカーの成績がどうであれ、仕事ができないはずがありません。

もし仮に、Bさんがサッカーの成績ではあまり奮わなかったとしましょう。
しかし採用担当者からすると、全国制覇なんかよりもそちらの方が刺さることすらあります。
AさんとBさんが、二人とも3年間体育会で頑張ってきたとしましょう。
人間は勝ち続ければ気持ちがいいですが、負け続けて気持ちがいいはずがありません。
弱いチームに入った人は、腐ってしまうこともあります。
しかしBさんは3年間、地道に「サッカーがうまくなるにはどうすればよいのか?」を考え、それを実行に移してきました。
3年間も成績が奮わなかったチームにおいて、それだけ考えて練習してきたBさんは採用担当者からすると、根性も頭も実行力もある極めて「欲しい人材」なわけです。
大学時代にサッカーで成功はしなかったBさんかもしれませんが、仕事においてはキチッとこなせる凄いビジネスマンになるかもしれません。

採用担当者は「今の実力」ではなく「将来の可能性」に賭けています。
そうではない業界も勿論ありますが、大抵の場合はそうです。
故に出来事の規模なんて必要ありません、重要なのは「こいつ、将来うちで成長してやっていけるかな?」と思わせるだけの「可能性」です。
それを演出するのは「頭」と「実行力」です。

採用担当者は「アートとスキル」を両方求めますが、「アート」しか持たない人と「スキル」しか持たない人ならば、後者を採用します。
それを重々、理解しておいて下さい。

【参考エントリーシート】
モルガンスタンレー証券 エントリーシート

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