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ゴールドマン・サックス エントリーシート

2009 年 1 月 21 日

卒論がまずいです(正確には少し違いますが)。
と言ってどうにかなるものではないですが、とりあえず吐けばどっかで誰かが「俺も、俺も!」と思ってくれるのではないかと、勝手に期待します(笑)

さて、今回はゴールドマン・サックスのエントリーシートです。
http://www2.goldmansachs.com/japan/careers/begin/application-process/index.html

言わずと知れたGS、外資金融の中でも特に人気の企業ですね。
サブプライムローンの時でも、唯一黒字を果たした屈強な証券会社です。
(実際には、空売りをしまくったらしいですけど・・・)
他の金融会社は投資銀行部門志望が多いので、ここでは敢えて投資調査部門にしました。
〆切は「6月30日」です。

【課題内容】
1:応募部門でサマー・インターンシップを希望する理由をご記入ください(600字以内、改行不可)
2:あなたのセールスポイントをご記入ください(600字以内、改行不可)

【記入例】
1:
投資調査業務の現場を理解・体感してみたいからです。理由は「将来、企業の気付きや成長を支えられる仕事がしたい」「自分の強みが活かせる仕事がしたい」という二点の思いに共通するものを感じるからです。
私は学生時代、ビジネスコンテストへ参加したり起業した友人を支援したりした経験から、企業経営におけるファイナンス部分の重要性を痛感しました。その中で多くの経営者とお会いさせて頂く中で、経営の方向性に直結する市場分析への慧眼を持つことや投資戦略の重要性を認識しました。
またそれら大学時代の活動の中で、私は常に全体を俯瞰して客観的に状況を分析したり、盲点となっている新たな観点を提供してミーティングや事業推進における閉塞感を打破したりしてきました。客観的・論理的思考を活かしてメンバーの気付きや成長を下支えすることが、性格的にも能力的にも私の最大の強みでした。
その二点から、将来は企業の経営や成長をパートナーとして支えられる仕事がしたいと思っています。その中でも特に自身の強みを活かして貢献できる投資調査業務に惹かれています。経済状況を調査・分析して企業へ投資戦略のアドバイスを行ったり、企業内部門と連携して社外企業をサポートしたりしていくサポーターとして、社会に貢献していきたいと思っています。もっと仕事内容をよく理解・体感したいと思い、この度、応募させて頂きました。
(578文字)

2:
どんな小さなことにも泥臭くなれるのが私の特徴です。キッカケは趣味の自転車旅行で出会った八百屋の店長に怒られたことです。
大学時代、裸一貫で東京から京都まで自転車旅行をしました。敢えて計画を立てず、旅先でお金を貯めて必要な物資を調達したり、行く先々の民家に交渉して泊めてもらったりする原始的なものでした。
その道中で、資金と寝床のために、長野県のとある商店街の八百屋にお世話になりました。そこでしばらく過ごしたある日、私は1つ69円のトマトを不注意から潰してしまいました。その場は特に何も無く収まったのですが、その夜、私は店長に徹底的に叱られました。トマト1つの購入・運搬・準備に多くの時間を割き、興味を示したお客様に売り込み、それでも購入してもらえないかもしれません。八百屋の商売は、野菜が売れなければ、生活の糧が手に入らないことを意味します。企業組織は失敗に対してある程度の寛容を示すことが多いですが、八百屋は1日の売上が自分の生活に直結します。それに気付かずに、心のどこかで「潰したといっても69円」と思っていた自分が、凄く恥ずかしくなりました。
それ以降、どんなに小さなことにも徹底的に取り組んだり、気を遣ったりするようになりました。勉学、アルバイト、ビジネスコンテスト等、様々な活動において一貫して頭も身体も泥臭く、「考動」(単に動くだけでなく、考えつつ動く)を心掛けてやってきました。
(594文字)

【前提】
基本的なエントリーシートの書き方は下記アドレスに譲ります。

【インターンシップ用のエントリーシート対策】
http://ameblo.jp/dachinco-intern/entry-100896474

エントリーシートは基本的に
 ・文字数を考えずに、とりあえず書いてみる
 ・文字数を調整するために、伝えたい内容に優先順位をつける
 ・単語や内容を削って少しずつ文字数を少なくしていく
といった流れで書くのがオススメです。
最初から書きたいことを絞る書き方はあまりオススメできません、文字数に縛られたエントリーシートは、大体無理が生まれてしまいます。

【1:志望理由】
構造としては
 ・志望動機を簡潔に(50~100文字くらい)
 ・1つ目の志望動機:ファイナンスの重要性(150~200文字くらい)
 ・2つ目の志望動機:自身の強みを活かせる世界(150~200文字くらい)
 ・仕事像を語りつつまとめる(150~200文字くらい)

実質的に採用直結型のインターンシップですから、インターン志望理由というよりも企業志望理由に近い感じにしました。

企業との擦り合わせが若干足りない部分もありますが、まず「自身が会社で活躍出来る人間である」ことを念頭において書きました。
ですので、一見するとゴールドマン・サックスの志望と取れないエントリーシートにも見えます。
実際のところは、ゴールドマン・サックスはマーケティング戦略の部分が他社と比べて非常に優れているので、「投資調査志望」と言えば、ある程度は暗黙のうちに伝えられますが。

外資金融は希望部門別のエントリーになりますが、もちろん各々で志望動機は違います。
部門における業務内容の理解をある程度エントリーシートで見ているそうですので(実質選考ですから)、しっかりと勉強しておきましょう。
「業界」では無く「職種」レベルでの志望動機を書くのは職種別エントリーですから当たり前ですが、単に表面的な職種理解ではなく、「実際にその職種はどう働くのか」「そこで自分はどう活躍できるのか」まで書いた方が、説得力があります。
将来の憧れだけで通過できるほど、外資金融のエントリーシートは甘い世界ではありません。
「自身の過去の経験」「仕事内容の理解」「将来」をリンクさせることが重要でしょう。

【2:セールスポイント】
懐かしい思い出ですわ、自転車旅行www
ま、そんなことはどうでもいいですね。
外資金融だからお金の話を持ってきた訳ではありません。
別にお金の話なんてしなくても、刺さるエントリーシートは刺さります。

構造としては、
 ・セールスポイントとキッカケを簡潔に(50~100文字くらい)
 ・旅行の概要を説明(100文字くらい)
 ・キッカケとなった出来事を具体的に(350~400文字くらい)
 ・それ以降の自分(100文字くらい)

ラストの繋がりが微妙になってしまったので、そこは面接で補完しましょうといった感じのエントリーシートです。
なんで微妙になったかは、ラストで説明します。

少し抽象的な表現が多くなっています。
伝えるべき根本(泥臭さとそれに連なるエピソード)を具体的にするために、他の部分の字数を徹底的に削りました。
ですので、中盤辺りに厚みがある形式になっています。
店長に怒られた経験から、さりげなく企業経営と個人事業主の相違を描き出して、そこから企業のファイナンスの重要性を認識している印象を出しています(1つ目の設問とリンクさせています)

他に気を付けたのは「文体」です。
外資金融に限らず、金融やコンサルなどはものを売らない「無形」サービスの世界です。
故に、仕事の財産は何よりも「知識」という知的資産に他なりません。
「旅行」というテーマは、自身が見てきた感じですと、文体から知的好印象を生み出し難そうなので、そこは特に意識しました。
企業経営と個人事業主を結びつけて金融と結びつけたり、一つひとつの単語レベルで高尚な印象を生み出したりして、知的さをアピールしました。

また敢えて69円(実話www)といった数字を書いたのにも理由があります。
簡単に言いますと文章全体の流れにおける「梃入れ」です。
1つ目の設問ではビジコン、起業といった生意気な経験しか書いていないので、こっちでは逆に「人間臭い感じ」「人間味」を出したかったのです。
このままだと「頭デッカチで、なまじ出来るが故に生意気」といった印象を持たれかねないとも思いました。
だからこそテーマにも裸一貫の自転車旅行を選び、69円で怒られたことから得た教訓という人間的な広がりを伝えられるエピソードを選びました。
よりリアルにイメージいてもらい易いように、敢えて値段を出したのです。
安いと言っても、3桁と2桁では結構印象が違うので、しっかりと出してみました。

最後の「考動」は、微妙に繋がっていそうで繋がっていません。
理由は2点あって、
 ・そのまま説明しても、別段惹かれる内容ではない
 ・そうなったキッカケの方をアピールする方が、その「らしさ」の説明にもなる
からです。
簡単にいえば「考動」の中身は、説明すると長ったらしいだけで、別段差別化できるようなものでもないのです。
というのも、人間そんなに泥臭くなるシーンは無いですし、なってもそれを魅力的にアピールするとなると、文章では相当難しいのです。
例えば、「イベントの広報で、1人でビラを1000枚近く配りました」と言って、その中身(ビラ配りの戦略など)まで詳細に説明していると相当長くなります。
でも、あんまり惹かれませんよね?

そう、泥臭くなるシチュエーションにはやはり、結構大きな話が多いですし、説明し出すと結構分量を費やすのです。
(僕の文章が下手くそなだけとも言えますがwww)
むしろ、そのキッカケとなった「69円」話の方がスケールも極めて小さいですし、「それだけ小さなことがキッカケとなったのなら、どんなことにでも泥臭くなれるだろう」といった印象を持ってもらい易いと判断したわけです。
故に「セールスポイントのアピール」というよりかは、「そのキッカケのアピール」となっています。

時には「敢えて抽象性を盛り込むことで、面接での興味を駆りたたせる」ということも面白い書き方です。
全体の内容がしっかりしていれば、「敢えて」という印象が生まれて、必ずそこに興味を示してくれるようです(某社人事談)
(逆に全体の繋がりや論理性等がしょぼいと、見向きもしないとも・・・)

余談:
昨年の経験から、採用において「人間的な広がり」というのは重要だと実感しました。
トコトン一つのことをやってきた人は強いです。
それに加えて、「そことは若干ズレた経験」を持っていると好印象になります。
例えば
 ・知的さに加えてずっと続けているスポーツがある
 ・体育会所属、練習で常に「頭」を使って取り組んできた
などです。
単純に言えば「知性」と「体力」の二層と言えるかもしれません。
人間的広がりというのは、やっぱり人事には刺さるものみたいですね・・・。

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